このページの本文へ

島根大学教育学部附属幼稚園 ホーム

Menu

サイトマップ

このページの位置: ホーム > フォトニュース > 2023年6月

フォトニュース

2023年6月

ニュースの写真1

梅雨入りと共に蒸し暑い気候になりましたね。昨日、日が差して暑い日になりましたが、年長そら組は「どろ団子教室」を行いました。

講師として、『どろ団子博士』こと島根大学 松本一郎先生(SDG’s関連でメディアに引っ張りだこです!)にお出かけいただきました。

今年は、アフターコロナになったこともあり、附属幼稚園の教育を地域の皆様に積極的に発信していきたいと考えています。今回も、大学を通して広報依頼をしたところ、テレビ局が3社も取材にきてくださいました。SDGsの取組、ということも注目いただいた理由かと思います。

さあ、これまで様々などろ団子を作ってきた年長さん。『どろ団子博士』のお話(講義)にワクワクです。

今回の泥団子教室は、SDGs17の目標の中で、主に「4 質の高い教育をみんなに」「15 陸の豊かさも守ろう」に関わる活動です。

松本先生は地学が専門なので、「泥団子に使う、幼稚園にある土・泥はどこから来たのか」という内容を、SDGsの視点を入れながら講義してくださいました。絵を描きながら、「雲があって、雨が降って、川ができて、土が流れて…」と、とてもわかりやすく、楽しく話をしてくださり、子どもたち20分じっくりと聞き入っていました。

泥団子という、幼児が大好きな体験活動を通して、身近な環境に興味を向けて欲しい、という願いの保育です。大きな写真で松本先生ご自慢のイラストを載せますので、年長さんにどんな話だったか、写真をみせながら聞いてみてください。

次に博士、自慢のコレクション(10年以上寝かせた宝物)を見せてくれました。ツルツルの年期の入った泥団子のオーラに、子どもたち驚いていました。

さあ、いよいよ、お待ちかねのどろ団子作りです。自分たちも、博士みたいな固くて光る団子を作ろう、と意欲満々。まずは、土に適度な量の水を加えて、撹拌していきます。このブレンド量は、気温や湿度なども関係してくるそうです。奥が深いです。

適量(作りやすいのは、大きすぎず小さすぎず)掌に土をとり、とにかくこねる。こねて、中にある土の粒子を均一にすることが、堅いどろ団子を作る時のポイントだそうです。子どもたちが自分で作るどろ団子では、あまりしない作業がここかな、と思います。早く丸くしたくなる気持ちを抑えて、十分に、こねる。

♪にぎにぎにぎにぎ つよくなあれ♪ 松本先生作詞作曲の名曲にのせて、10分ひたすらこねました。

「手品だよ、ほら、手にくっいて落ちないからやってごらん」博士に習ってやってみます。「ホントだ!落ちないよ」

さあ、次のステップ、名曲2番。♪ころころころころ まあるくなあれ♪

いよいよ仕上げの3番。 一度手を洗い、掌で丸く整えていきます。♪ころころころころ きれいになあれ♪ 掌で転がしながら、表面を整えていきます。

途中、乾燥していくと、どうしてもヒビがはいります。粘り強く、諦めず、補修していきます。

3番まで歌い終わると……いかがですか?とてもきめ細やかな、美しい泥団子になりました。子どもたち、宝物を持つような手つきをしています。

大満足のツルツル団子が出来ました。しかし、これで終わりではなく、これからが子どもたちの探究の始まりです。翌日、もう一つ泥団子を作ってみたり、博士に教えてもらった「ビニール袋に入れて乾燥しすぎないようにする作戦」を実践してみたりと、遊び込む姿がみられました。さあ、この泥団子作りがどう深まって、広がっていくのか、楽しみです。

このように、地学の基礎やSDGsの環境教育を、大学教授から「どろ団子作り」という経験を通して学べる幼稚園、なかなか他には無いと思います。貴重な体験となりました。

松本一郎先生、どうもありがとうございました。ことり組さんも、そら組さんに教えてもらって、作ってみましょう。

 

ページの先頭へ