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フォトニュース

2023年12月8日

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先日は「子どもまつり」にお出かけいただき、ありがとうございました。ことり組、そら組ともに、年齢にふさわしい遊び込みの成果をみていただけたことと思います。

お父さんワクワクコーナーも、皆楽しそうでした。お手伝いいただいたお父様方、ありがとうございました。

今回は、そんな子どもまつりの中でも、そら組で行った「どう行列」について詳細をお伝えしていきたいと思います。

きっかけは、本年度、附属義務教育学校4年生が「未来創造科」において、どう行列を学んでいることでした。9月29日どう行列の前日、4年生が幼稚園に来て、「明日、松江ではどう行列というお祭りがあるよ」という紹介をしてくれました。

そしてどう行列の当日、たくさんの子どもたちがご家族でどう行列に出かけられたようですね。また、各町から参加した4年生の応援に、きょうだいで一緒に参加した園児もたくさん居ました。そんな体験から、子どもまつりに向けての話し合いの中で、「子どもまつりでどう行列がしたい」との声があがりました。

担任は、面白いね、と早速取り上げて、遊びがスタートです。どうやって大きな太鼓が動くように台座を作るのか、屋根はどんな形で作るのかなどなど、担当の子どもを中心に試行錯誤しながら、どう作りが進んでいきます。

さあ、では、やってみるか! となった段階で、子どもたちも担任も、はたと困りました。たたき方が、誰も確信をもてず、自己流になってしまうのです。幼稚園の活動なので、自己流でもよいのですが、せっかくなので、と担任が4年生の先生方に相談したところ、何と、快く児童が教えてくれることになったのです。

名付けて「どうランド」。4年生も、自身が経験したことを誰かに伝える活動ができないか模索していた、とのことで、対象を園児にして、上手に伝える練習まで行って、後日「どうランド」を実施してくれました。

それから練習を重ね、迎えたこどもまつり当日、保護者の皆様に練習(遊び)の成果をみていただきました。かけ声、たたき方、どうを引く雰囲気、とても園児らしい楽しいどう行列になりました。

太鼓の音で、子どもまつりが盛り上がりましたね。これでめでたしめでたし、にはなりません。そう、教えてもらった4年生に、お礼を込めて披露することとなったのです。

子どもたちがかけ声をかけてどうを引く時も、太鼓をたたく時も、4年生が「ちょーさやちょーさ!!」と、温かく一緒に声を合わせてくれました。

「とても上手になっていて、驚いた。」「どうを工夫して作っていて、すごいと思った。」など、上手に褒めてもらい、笑顔で満足感を感じている子どもたちでした。最後に教えてもらいましたが、まだ4年生は未来創造科でどう行列を探究的に深めていて、それに関連した交流の場を後日設けてくれるそうです。

はじめは、幼稚園側も、前期課程側も、ここまでの交流・連携活動になるとは予想も計画もしていませんでした。園児と児童、子どもたちの願いが、自然と双方向に向き合い、互いに学びのある交流活動へとつながっていったように思います。今回、この活動の展開や、園児・児童の学びを振り返った際に、附属学園の置かれた環境のありがたさを実感しました。互いに必要としあって、子どもを中心にして自然と連携ができる。幼小中連携・接続は、今の教育界の喫緊の課題となっています。今回のどうランドの活動は、その答えの1つだったように思います。

 

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