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フォトニュース

2024年5月1日

ニュースの写真1

肌寒くなりましたね。子どもたちも元気に園庭で遊びながら、寒いね、冬だね、と会話をしていました。

さて、今日は「げんきっこタイム」でそら組ことり組のペアを確認し合いました。

基本的に、同じマーク同士ペアになりますが、そら組ことり組で人数差がありますので、3人組のトリオもあります。これからよろしくね、の握手そして笑顔です。

連休明けにペアの再確認をしますので、お休みの方もご心配なく。これから、いろいろな事をこのペア・トリオで取り組んでいきます。そら組さん、リードをよろしくお願いします。

さあ、「自分でみつけた遊び」の時間です!昨日紹介しましたが、大学生が作った泥団子がそのまま築山周辺に残してありました。どんな遊びのきっかけになるのかな、と楽しみにみていると・・・

先に園庭に出たことり組さんが発見!!「何かある!」「おだんご、おっきい!」「重たいねえ」とひとしきり騒いだあと・・・

築山から転がしはじめました。やっぱり、そうだよね、転がしたくなるよね。この絵柄、昨日約18歳差の子どもで見たのと同じ絵柄です(笑)。

やってみると、案外ゆっくりと転がります。下で転がってくる泥団子をキャッチする遊びになりました。「いくよー」「いいよー」

まだ、はっきりと遊びのめあてを持たずに、興味関心で遊んでいることり組さん。一人の遊びが、周りにどんどん影響して、広がっていきます。泥団子を追いかけていると、何やら可愛い木の実が落ちていることに気付きました。

「私も欲しい!」と、見上げた木になっている実を落とそうと、スコップで大奮闘。そう、本園のシンボルツリー、プラタナス(スズカケ)の実です。

スコップで引き寄せて、手を伸ばして、根性で枝をつかみます。1つ、とれた!

教員は、手が届くのですが、もちろん採ってあげません。「どうやったらとどくかな?」としらばっくれています。そこで、ことり組さん、考えました。

そう、踏み台(ビールケース)をとってきました。またお話する機会があるかと思いますが、このように「スズカケの実が採りたい」という願いを持つと、子どもたちは認知能力(IQではかれるような能力)と非認知能力(それ以外の能力)を連鎖して働かせます。スコップなら届くかも(認知能力)→だめだった、でも諦めず採りたい(非認知能力)→そうだ、踏み台を使おう(認知能力)→持てないから手伝って(非認知能力)。非認知能力を幼児期に育むことの大切さが近年言われています。だからこそ「自分で見つけた遊び」は大切なのです。

何個か採れて、大満足。これは、ご馳走の具になるようです。

すると、ツリーハウスの木(エノキ)にも、何やら、緑の可愛い実がたくさん・・・当然、先ほどの学びを活かして、採ろうとします。

採れた、採れた。「スズカケの木に実がなっていて、採った」という経験が、他の木にも何かあるかも、という視点につながっていきます。幼稚園には樹木がたくさんあります。どの木に、どの季節に、どんな実がなるのかな。視点を持ち続けましょう。

すると、それを横目でみていたそら組さん。改めて見る、今に時期のエノキの実に興味津々。早速、すりこぎで中を見てみます。この探究の深さが、さすが年長ですね。

一方、テントウムシ飼育のそら組さん。図鑑で、テントウムシの幼生には「1令」「2令」という育ちの段階があることがわかり、令数別に飼育を始めています。

餌のアブラムシについても、居る場所がわかって来ました。「ピーピーマメの、このわちゃわちゃのところに居るよ」

「これは1令幼虫にあげよう」「でも、2令はたくさん食べるんじゃない?」などなど、話し合いながら飼育を進めています。

他にも面白い遊びがたくさんみられました。木の幹にたくさんダンゴムシ??「ワラジムシだよ、これ。」

「ピーピーマメ、笛作ってみよう。」「ならないねえ。難しい。」警備の中島さんも、手伝ってくれました。

バタフライピーで色水作り。「すごい!すぐに綺麗な青になった!」

「シロツメクサ、たくさん摘んだよ、あげるね」「ありがとう」

木登り「おーい!」。高いところまで登ったね、そこまでだよ!気をつけて下りましょう。

「私が動いた方に、がったんするよ」「早くこっちに来てー!」

さあ、今日の遊びが、明日にどうつながっていくのでしょう。楽しみです。

また、今日はもう一つの5年生クラスが木音の部屋に遊びに来ました。

幼児期に、木育を経験した子どもたちが、5年生になって森林についてどんな視点で取り組んでいくのか、とても興味深いです。

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